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長岡まつり

  慰霊と復興、平和への祈りをこめて。

 毎年華やかに繰り広げられる「長岡まつり」。

その起源は、長岡の歴史に刻み込まれた、最も痛ましいあの夏の日に発しています。

 今から70年前の昭和20(1945)年8月1日。

その夜、闇の空におびたたしい数の黒い影ーーー

B29大型爆撃機が来襲し、午後10時30分から1時間40分もの間にわたって市街地を爆撃。旧市街地の8割が焼け野原と変貌し、燃える炎の中に1,484名の尊い命が失われました。

 見渡す限りが悪夢のような惨状。言い尽くしがたい悲しみと憤りに打ち震える人々。

そんな折、空襲から1年後の昭和21(1946)年8月1日長岡の街の再建と空襲犠牲者の霊を慰めることを目的として開催されたのが、長岡祭りの前身である『長岡復興祭』です。

 この祭りによって長岡市民は心を慰められ、励まされ固く手を取り合いながら、不撓不屈(ふとうふくつ)の精神をもってまちの復興に臨んだのでした。

…私がそれを知ったのは、大人になってからのことです…

空襲で亡くなられた方々への慰霊の念や、長岡再興に尽力した先人への感謝、11年前に起きた中越地震からの復興への思い、、また永久平和への願いを込めて花火を観覧したいと思います。