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長岡祭り

つらい時、立ち上がる力をくれたのは夜空に咲いた花火でした。

人々を魅了する長岡花火。

その源流は戦争犠牲者への鎮塊の祈り、そして平和への願いです。度重なる災害からの復興も後押ししてきました。

1945年8月1日、米軍機の焼夷弾が長岡の街を焼き尽くしました。

罪のない人々が猛火の中を逃げ惑い、確認されただけで1486人の命が奪われました。

犠牲者を慰めるとともに、廃墟と化した街の再生を目指す市民を支えたのが花火だったそうです。

2004年の中越地震。

不死鳥の名を冠して誕生した「フェニックス」が、復興に取り組む人々の背を押しました。

8月1日午後10時半。

多くの尊い命を奪った長岡空襲が始まった時刻に10号玉の「白菊」が3発打ち上げられます。

1つは戦争犠牲者のため。

もう1つは、焦土からの復興を支えた先人への感謝。

最後は世界平和への願いを込めて。です。

8月2日3日の両日、今年も計約2万発が打ち上げられます。

「災害や戦争が起きませんように」「ずっと平和な時代が続きますように」

人々の思いと夢を乗せ、光の大輪が夏の夜を鮮やかに染め上げます。